勾配に応える熱設計
急勾配走行では出力だけでなく、機器の発熱にも対応が必要になる。東芝の説明は主回路全体の軽量化と冷却強化に加え、ATCによる滑らかな駅進入にも触れている。
車両
800 series
| 識別の手がかり | 縦長の前照灯 |
|---|---|
| 編成 | 6両編成 |
丸みのある先頭部の左右に、縦長の前照灯があります。図は前期形。後期形では灯具がふくらみを帯びています。
先頭部が見えにくければ、発車標や乗車位置案内の編成両数も手がかりになります。九州新幹線の800系は6両、同線のN700系は8両です。800系は九州新幹線内の「さくら」「つばめ」に使用されるため、列車名だけで車種は決まりません。
丸みのある鼻先と、その左右の縦長の前照灯が手がかりです。前期形の灯具は直線的で、後期形には丸みがあります。灯具が見えないときは編成両数を確認してください。九州新幹線の800系は6両、N700系は8両です。
列車の設備 · 九州新幹線(8両・6両) · 九州新幹線800系の先頭部デザイン · JR九州800系800系 · 6両 · 資料が示す仕様時点 2004-03 / 2009-09
九州の勾配に対応するため、6両すべてを電動車にしている。変換装置のMVAは電気的な皮相電力の単位で、モーターの機械出力を示すkWとは別の値。
| 電動車の構成 | 全6両が電動車(6M) |
|---|---|
| 設計上の勾配条件 | 35‰ = 3.5% |
| 電力変換装置の容量 | 電力変換装置1台あたり1.25 MVA 2 |
| 駆動制御 | 東芝が主変圧器・主変換装置・主電動機を一括納入 |
| 主変換装置の冷却 | 急勾配走行に合わせて冷却能力を強化 2 |
| 保安装置 | 1段ブレーキ制御のATC。延伸開業向け増備車は山陽区間の多段機能も装備 |
[1] 国内新幹線向け 車両システムと電気品 · 東芝 · 2009-09 · pp. 21–22, Table 3, §§3.1–4, Figure 6
[2] 九州旅客鉄道(株)800系新幹線電車向け主要電気品 · 東芝 · 2004-03 · p. 72, 交通システム
登場時800系の電気品 · 2004年3月
| 主回路機器の設計基盤 | 700系主回路機器を九州向けに変更 |
|---|---|
| 冷却強化の対象 | 電力変換装置・主変圧器・主電動機 |
| 駅進入時の制御 | 高速から駅進入まで1段のATCブレーキ制御 |
急勾配走行では出力だけでなく、機器の発熱にも対応が必要になる。東芝の説明は主回路全体の軽量化と冷却強化に加え、ATCによる滑らかな駅進入にも触れている。
2019年の技術誌では、新800系の検測機能の違いを紹介している。U008編成は軌道検測装置を搭載可能、U007・U009編成は電力・信号・通信の測定に対応する。共通の外観だけでなく編成番号も手がかりになる。
800-0 · U001
縦長の灯具と、運転台窓の周囲の広い濃色部分に注目。両端に共通する特徴なので、821形と822形の区別には車両番号を確認する。
正面から見た模式図。同じ縮尺ではありません。灯具は消灯状態。
JR九州800系U001編成 · formation · 800系編成表 · independent formation check · U001 · Train-Directory photograph
2人で並んで座りたいときは、6両編成の800系なら普通車指定席も自由席も基本は通路を挟んで2席ずつ。車いすスペースなどで配置が異なる箇所は公式座席表で確認できる。
| 普通車指定席 | 2 + 2 | |
|---|---|---|
| 普通車自由席 | 2 + 2 |
確認日 2026-11-07
N700系と800系の編成両数、編成図、先頭部の写真。
先頭部の丸み、前照灯の縦配置、増備車の変更、九州新幹線内の運用。
前期形と後期形で異なる灯具形状。
車種別の対象列車一覧。N700系は3列車、800系は「さくら」「つばめ」。